私は社長である日本人の父とハンガリー人の母の間に生まれました。
幼い頃からハンガリーへはよく行き、日本とハンガリー両方の文化に触れてきましたが、父の会社に入社し、社長と共にハンガリーワイン事業部を立ち上げるまでは私自身ハンガリーワインの素晴らしさはしっかり理解していませんでした。
インポーターの仕事を始めたきっかけは、“ハンガリー”という国名、言葉自体日本ではあまり耳にしませんよね。
「ハンガリー人のハーフです。」と言うと、「ハンガリーってどこにあるんですか?」とか、「何が有名なんですか?」などの質問をよくされました。
だから少し悔しかったというか、自分は昔から文化に触れてきてもちろんハンガリーの良さや、逆に日本よりも不便な部分なども含めて当たり前な存在なのに対して、ほとんどの人にとってハンガリーはマイナーで、何もイメージが沸かない国だということが、ハンガリーをもっと知ってほしいという気持ちにつながりました。
実はハンガリーでは民謡や流行の曲でもよくワインのことを歌っていたりするほどワインラバー国家であり、歴史も古いワインが有名な国なのです。
しかし、日本ではハンガリーのワインは全然流通しておらず、私はハンガリーワインを通して日本人にもっとハンガリーのことを身近に感じてもらいたいと思いました。